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【実録】リア充率99%!! 女ぼっちでディナークルーズに参加した結果 / まさかの演出で涙を流したけど…

   



毎月1のつく日(1日、11日、21日だけ)は「ステキなぼっちの日」です。

Pouchでは担当ライターが体を張ってぼっちの限界に挑み、ぼっちの可能性を広げるべく、世の中のさまざまな場所でぼっちでも楽しく過ごせるかどうかを誠心誠意、検証しています!

今回は、ひとりでディナークルーズです。

そもそも1人で参加はOKなのか? 念のため電話で問い合わせたところ「結構いますよ」とのこと。本当? 詐欺にあうほど人を信じる私でも、この時ばかりは「本当ですか?」と、心の声が漏れでてしまいました。とにかくひと安心して予約だ★

【いちばん安いコースを予約】

今回は、夕暮れを眺めながら食事ができる「シンフォニー」という船のサンセットクルージングを予約することに。ひとりの寂しさは耐えられても、お財布まで寂しくしては辛すぎるので、一番お安いイタリアンコース(6200円)にしました。それでも高いけど。ちなみにドレスコードはありません。

【ダイソンかよ! 船に吸い込まれるカップルたち】

乗船時間30分前に最寄駅「日の出駅」に到着。駅からはすでに、海に浮かぶ船が見えて気分があがる! そして手を繋いで波止場にむかうカップルとカップルとカップルが見えました(白目)

そんな素敵なカップルたちに囲まれながら、受付終了。チケットをもらい、出発時間まで待ちます。乗客の中に「ぼっち」はいるのか、ぐる〜っと見回して見ましたが、カップル、老夫婦、家族、はとバスのツアー客だらけ。ひとりだったのは、私と誰にも話しかけられないペッパー君のみでした。

【コスプレできる撮影場所がある】

乗船までの時間、本物の「シンフォニー」のユニフォームを借りて船の前で記念撮影をすることができます。

私も撮影したい! と思い、カップルたちが撮影を終えたタイミングを見計らい、こそこそと帽子を被り勇気を出して自撮り

なぜだろう……うまく笑えない、と悩んでいると、哀れに思ったのか はとバスの添乗員さんが、撮影してくれました。ありがたや。

【申し訳ないくらいイイ席に案内される】

待ちに待った乗船タイム!! 船に乗り込む際のボーディングブリッジを渡ると……ホテルのような内装、キラキラ光る照明、窓から見える夕焼け、ピアノの生演奏が響くレストラン、「いらっしゃいませ」とあいさつしてくれる素敵な船員さんたち。なんてロマンティックなんだ!

そして案内された私の席は、窓側の先頭方面でした。申し訳ないくらいイイ席です。もしかしてひとりだからシンフォニー側が配慮してくれたのかも。

【どんどん変わっていく景色は孤独を感じさせない】

ゆっくり日が沈む景色を見ながらの食事は、正直ニヤニヤするくらい楽しい時間。大迫力のレインボーブリッジをくぐり、夕焼け空にうかぶ富士山を眺め、離着陸する飛行機や城南島の工場夜景をみながらお酒や食事を楽しむ。こんなに景色と食事をいっぺんに楽しめる場所が船以外にあろうか?あろうか?

「夕焼けから、夜に変わる瞬間ってこんなにも綺麗なグラデーションなんだなぁ」と、小さい頃は畑からよく夕焼けを見ていたのに、最近全く空を見上げていなかったことに気がつきました。

【生演奏中に“ある曲”が流れ涙が…】

そして、驚いたのが生演奏の効果。響き渡るピアノの音が、他人の会話、船の機械音、食器の音などをほとんどかき消し、自分と船だけの素敵な世界に連れていってくれるのです。

さらに、その時の船内の演出に合わせてピアニストが曲調を変えてくれるのでムード満点です。

ディナータイム終盤のデザートが運ばれるタイミングで、サプライズタイムが始まりました。ハッピーバースデーの曲が流れたかと思ったら、あちこちにケーキが運ばれ、ウエディングソングが流れたかと思えば、結婚記念日のお祝いにと、隣の席に座っていた老夫婦にケーキが運ばれ……見ているこっちもほっこり。きっと素敵な思い出になるのでしょうなぁ、と浸っていると……

クリスマス時期だからか急に『ホームアローン』の曲(主人公がひとりを悲しんでいる時に流れた曲)が演奏されはじめました。そして思い出してしまったのです。私がひとりであること。

そして……

かつてこのクルーズで“彼氏が元カノの誕生日をお祝いしていた” ということを。なにこのロマンチックさ。私の誕生日はデパ地下のお惣菜だったのに。愛って比べるものじゃないけど、なんとも切ない気持ちになり、レストランを退出。

展望デッキから、歪む夜景と真っ黒な海を眺め続け、涙を乾かしました。

【まとめ:最近、景色をゆっくり眺めていない人にオススメ】

今回、2時間のディナークルーズを体験してもっとも驚いたのが「景色の力」です。どこにいっても大きな窓があり、そこからみえる景色は、乗船客の心を鷲掴み。船員さん曰く、「季節によって景色もちがうし、海の高さによって航路もかわるので、何回乗っても違った景色に見えますよ」と教えてもらいました。

誰とも会話しなかったのに、寂しさを感じず、癒されながら食事ができました。途中で悲しい気持ちにもなったけど、癒してくれたのもキラキラと光る夜景なのでした。久しぶりにずーっと空を見れたなぁ。

・孤独のディナークルーズ
孤独度:★★★★
快適度:★★★★★★
社畜向き度:★★★★★★

参考リンク:東京ベイ・クルージングレストラン シンフォニー
撮影・執筆=百村モモ

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