中国の図書館がシャレオツすぎるぅ! 壁一面に本が置かれて迫力もあって美しいけど…どうやって本を取るの?
中国の北部港湾都市、天津にオープンした「天津濱海図書館(Tianjin Binhai Library)」は、私たちが想像している図書館とはまったく異なるハイセンスなデザインが特徴。
広さはなんと、3万3700平方メートル。壁一面、床から天井までびっしりと本棚が備えられており、波のような “うねり” を形成しています。
流線形を描く本棚が異空間を演出していて、見るからに幻想的。
【球体と窓枠を重ね合わせると…】
存在自体が芸術品といっていいこの図書館は、オランダ・ロッテルダムの建築事務所「MVRDV」と、地元の建築事務所「天津都市計画設計研究所」がタッグを組んで、わずか3年で建てられたのだとか。
地上5階建て、さらには地下室もあるという図書館。1階と2階は読書室で、上層階には会議室、オフィス、コンピュータとオーディオルーム、2つの屋上パティオが設けられているのだそうですよ。
メインフロアの中でもひときわ目を惹くのは、真ん中にデン! と据えられた、「目(Eye)」と呼ばれる発光球体。そして、楕円形の大きな窓が設置されていて開放感のある空間を演出しています。
さらに、この楕円の窓から図書館の中をのぞくと……、中の球体とぴったり重なってまるで「目」のように見えるのです!
【本かと思ったら、絵じゃん!!】
ちなみに、当初は「アトリウムの背部にある部屋から本棚上部へアクセスできる」というコンセプトもあったそうですが、タイトな建設スケジュールのため断念。現地で変更が行われたほか、一部の本棚には本ではなくアルミニウム板に印刷された絵が配されていて、本の背表紙に見立てている状態だとか。どうやら内装は、まだ “完璧とはいえない” ようです。
しかしこの世にも美しい図書館はすでに人気を博しているようで、大人から子供まで多くの人が訪れている様子。たしかに、こんな図書館が近所にあったら、間違いなく入り浸っちゃうだろうな~!
参照元:MVRDV、YouTube
画像=(c)Ossip vanDuivenbode/MVRDV
執筆=田端あんじ (c)Pouch