「鬼に勝ったらモテますか?」ちょっと変な桃太郎『ふともも太郎』が狂気的すぎる!! 川で拾われる前の桃のエピソードも輪をかけてカオスな件
昨年からたくさん見かけるようになった、桃太郎をフィーチャーした各企業のCM。空前の桃太郎ブーム(?)とも言えるなか、最後の刺客が登場しています。
2016年3月、公益財団法人JKAが、Youtube「KEIRIN公式チャンネル」に公開した動画『ふともも太郎』をご存知でしょうか? 立派なふとももを持って生まれてきた男の子・ふともも太郎が、競輪島を牛耳っている鬼たちを競輪で退治するというお話です。
【挫折を経て鬼を倒すまでを描く】
桃からパカンと生まれてくるところ、おじいさんとおばあさんが育てるところ、犬・猿・キジをおともに連れて行くところ、鬼を倒すところは、本家『桃太郎』と同じ。
けれども、いちばん違っているところは、競輪選手も真っ青なふともも。
立派な競輪選手として鬼と戦えるよう、毎日おじいさんから英才教育を受けていたふともも太郎ですが、ある日「細くてすらっとした脚のほうが女の子にモテる」ということを知り、挫折してしまいます。
【「モテたい」という強い執念が勝利を引き寄せる】
しかし「競輪島の鬼を退治すればモテるかも」というおじいさんの一言によって、ふともも太郎は奮起。とにかくモテたい。ハチャメチャにモテたい! そんな強い意志が功を奏して、見事「競輪島グランプリ」を制し、鬼に打ち勝つことができましたとさ。めでたしめでたし。
いや〜、「モテたい!」から来る原動力って、すさまじいですね。むしろ、怖ろしいものがありますね……!
【前日譚が超クレイジー】
と、ここまでが『ふともも太郎』の本編。このお話の前日譚にあたる『ある桃のはなし エピソード0』が11月7日に公開されたのですが、これがね、本編に輪をかけた出来ばえ。
「ふともも太郎が誕生する桃って、いったいどこからきたの?」というテーマのもと、想像を絶する体験を乗り越えて、おじいさんとおばあさんに発見されるまでの桃の長い道のりが描かれています。
【桃が転がっていく先々でさまざまな事件が】
『ある桃のはなし エピソード0』の主人公は、競輪場の木に実っていた大きな桃。競輪選手たちに大事に育てられていた桃は、ある日、風に飛ばされてしまいます。
転がっていく先で、さまざまな事件に巻き込まれる桃。お姫様を偶然助けた国で富と名声を得たあと、それを妬むものによって、戦が始まります。
逃げだした桃は、たどり着いた町医者のもとで、持っている能力が開眼。その様子を見たインチキ科学者に改造され、利用されたあげく、桃は刑務所に入ることになってしまいます。
そこへ突然現れた宇宙人にさらわれかけ、ずっと桃を追いかけていた競輪選手と宇宙人との争奪戦が始まります。
って、ここまでで80年かかっちゃってるし。桃なのにいろいろありすぎ!
桃を追いかけ続けた競輪選手も、ようやく桃を取り戻したと思いきや、最後の最後で半ケツむき出し状態で息絶えちゃったんですが。この話、波乱万丈すぎるんですけどもおおお!?
ふともも太郎のルーツを知ることができるエピソード0のカオスっぷりは、必見です。もちろん本編もとーっても面白いので、ぜひあわせてご覧になってみてください。
参照元:YouTube [1]、[2]、プレスリリース
執筆=田端あんじ (c)Pouch