おばあさんが桃を拾うと炎上コメントが殺到!? ACジャパンのCM「苦情殺到!桃太郎」がめちゃ考えさせられます
公共広告による啓発活動を行っているACジャパンが、7月1日からスタートした全国キャンペーンが話題になっています。昔話の桃太郎を題材にした新CMを公開しているのですが、テーマはなんと「ネットモラル」。
桃太郎と「ネットモラル」って、共通項が見つからない感じがするのだけれど……?
【日本のネット社会を風刺したCMが話題】
「苦情殺到!桃太郎」は、しばしば “炎上” してしまう日本のネット社会を風刺したACジャパンの新CM。個人のSNSや企業の広告などから火種がどんどんと燃え広がり、悪意ある言葉や批判の声が殺到する……そんな状況をユーモラスに描き、「おおらかな心の大切さ」を訴える目的があるようです。
【おばあさんが桃を拾うとまさかの大炎上!】
CMの冒頭は、みんながよく知っている桃太郎のお話と同じ。おじいさんとおばあさんが仲良く暮らしていて、おばあさんは川へ洗濯に出掛けます。ところが、おばあさんが川で桃を拾うシーンでまさかの大炎上! 次のような声が続々とおばあさんのもとに届きます。
「警察に届けないの?」
「桃の気持ちを考えたことあるの!」
「窃盗だろw」
「川で洗濯するなよー」
「早く謝ってください」
「桃がかわいそう……」
「徹底的に抗議しよう!」
「通報! 通報!」
畳み掛けるような批判コメントに、おばあさんは大混乱。パニックになって泣き出してしまいます。おじいさんが駆け付けて、最後にはおばあさんも笑顔を見せるのだけれど……炎上したら批判コメントが止まらない、これってネットあるあるじゃないですか!?
【美輪明宏さんのナレーションが心に残ります】
「苦情殺到!桃太郎」のナレーションを担当しているのは美輪明宏さん。CMの最後に「悪意ある言葉が人の心を傷つけている。声を荒らげる前に、少しだけ考えてみませんか?」との問い掛けがあるのだけれど、いやホントそうだなって。
Twitterでは次のような声があがっています。
「おばあさんかわいそう……」
「心に余裕があればこんなこと言わない」
「言葉は凶器。自覚が必要」
「最近よくあるある」
「確かに、何か言うと叩かれまくる今の世の中は怖い」
「これは良くやったわ!」
「見事な現代社会風刺」
「こういうことをする人たちには届かないんだろうなあ」
このCMをきっかけに今一度、「ネットモラル」について考えてみたいですネ。
参照元:ACジャパン、Twitter検索:ACジャパン 桃太郎
執筆=夢野うさぎ (c)Pouch