【実録】ひとりで食事したことない私が人生初「ひとり牛丼」に挑戦してみたよ / 席を選ぶところから緊張したけど…!
初めてのおつかい、初めてのデート……人生には初めての挑戦が山ほどあり、私も何度もそんな初めてを乗り越えてきました。
しかし、おそらく多くの大人が経験していることで未だに挑戦出来ていないことがあります。それはひとり飯。
毎月1のつく日(1日、11日、21日だけ)は「ステキなぼっちの日」。Pouchでは担当ライターがぼっちの可能性を広げるべく、世の中のさまざまな場所でぼっちでも楽しく過ごせるかどうかを検証しています。
ということで、今回は外でのぼっち耐性が異常に低い私が人生初のぼっち牛丼に挑戦してきました。良い大人だというのに、牛丼どころかカフェやお買い物すらひとりで出来ない性格は自分でも超コンプレックス。この機会に1歩踏み出したい〜〜!
【ぼっちビギナーは服から悩む】
企画当日……私はクローゼットを前に唸っていました。どうしよう、牛丼に相応しい服が分からない……。
散々悩んだ結果、決定したのは床に裾がつかないよう膝丈スカートと、防護力を高めるために1番女子力の高いコート。バッグは置き場がないと困るので小さなショルダータイプでどうだ!
中に着た茶色のモフモフはもちろん牛丼からインスピレーションを受けたチョイスです。これできっと、どこから見ても牛丼慣れしてるイケ女に見えるはずよ……!
【いざ行こう吉野家へ! 】
今回挑戦の舞台に選んだのは泣く子も黙る牛丼大手チェーン・吉野家。
店の前に着くも中々勇気が出ず周囲をウロウロすること数分。頑張れ私、チョチョっと牛丼を食べて帰るだけじゃないか(´;ω;`)!
【平日の3時過ぎなのに人居すぎィ】
必死に自分励ましながら入店。と、普段あまり遭遇しない全席カウンター設計の店内にまず驚きました。牛丼屋はぼっちに優しい造りなのだと早くも実感。
しかし同時に圧倒されたのがお客さんの多さ。店内は男女カップルや男性グループ、ぼっち男性数人という構成でぼっちの女性は私だけ。アウェー感にちょっと泣いちゃいそう……。
【厨房に近い席は何かとぼっちに有利】
ぼっち経験値が低すぎて、そもそもひとりで席を選べるかすら不安だったのですが、偶然にも1番端に空席を発見。ここしかないと速攻着席し、ここは難なくクリアです。
しかもこの厨房に1番近い端の席が、ぼっちビギナーには大正解! 店員さんが前を通る頻度が断然高いうえ、緊張で掠れた声でもキャッチしてもらえる牛丼屋のプラチナシートでした。ちょっと七味が散らばってるけど良席だからOKよ。
ちなみにひとりだと絶対悩むと思ったので、注文はノーマル牛丼・並(税込380円)1択。他のメニューは一切見ないスタイルです。
【衝撃の事実:牛丼屋にコート掛けはない】
ひとまず注文ミッションをこなしたところで、私はとある事実を思い知ります。……そう、牛丼屋はファストフード店なのだと!(当たり前)
例えばここにはコート掛けなど存在しないのです……! イスの背もたれも無く、コートの避難所は本当にゼロ。脱がずに食べる状況で明らかに手元のモフモフは大失敗でしたわ。
逆に予想に反してバッグ置き場は意外にもあるんだなあ。ちょっと惜しい。
【ようやく牛丼到着】
注文から長い長い2分間を経てようやく牛丼が登場。ここまで心臓を高鳴らせて牛丼に向き合ったのは初めてです。
【自撮りをした瞬間、全てが変わった】
でもまだ食べるわけにはいきません。記念すべき初のひとり飯……せっかくだから牛丼とのツーショットを撮っておきたくなったのです!
実際牛丼を目の前にするとかなり恥ずかしいけど……えいっ!
迷惑にならなぬようひっそり撮ったつもりが、やはり無理があったのか……めっちゃくちゃ視線を感じます。いやいや皆見過ぎだよそこのカップル顔合わせないで〜〜!
しかしこの圧倒的孤独感の中……なぜか急激に色々どうでもよくなった自分に気づきました。羞恥心ゲージが限界突破したのです。もはやアウェーだったこの場を(良くも悪くも)制した気すらする……今やここは私のホーム! ど、堂々と食べたるわ!
【最後の試練:お会計】
その後は真顔で牛丼を食べ続け、気づけば完食間近。となると同時に脳によぎるのは「お会計はどうするのか」という新たな不安。
また声かけなきゃなのか……意外と喋るターン多いよ牛丼屋。再びプラチナシートの特権を利用し、厨房の店員さんと目が合った瞬間すかさず声をかけることで無事にお会計に至れました。ようやくミッションコンプリート!
と、店を出ようとしたその時。立ち上がった男性に店員さんが駆け寄りお会計を始めたではありませんか。
「無言でも……いいんだ……」
やっぱり牛丼屋は優しいところなのかもしれないと思うのでした。
【食事の選択肢が1つ増えた…かも?】
勇気を出して挑んだ牛丼屋。挑戦できて良かったと思う反面、まだまだひとりでの楽しさは感じられず。
ただ、お店を出た後の達成感は半端じゃない。牛丼屋に1人で行ったことがあるという事実が出来ただけで少し世界が広がった気がします。次行った時にはきっともっと牛丼を味わえるはず……それか、やっぱりテイクアウトでもいいかな☆
ぼっち度:★★★
快適度:★★★★★
空が綺麗に見える度:★★★★★★★★★
参考リンク=吉野家
執筆・撮影=にのうでプニ子 (c)Pouch