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【本音レビュー】マンガ『生理ちゃん』は女性を支え共感させる名言ばかり…「今日来れなかったらどうしようかと思いましたよ」など生理ちゃんの名言3つを紹介します

   


「男性なのに、なぜこんなにも女性の気持ちがわかるんだろう……!」

これは、漫画家でイラストレーターの小山健さんが手がけた漫画『生理ちゃん』を始めて読んだときに、わたしがまず最初に抱いた感想です。

ウェブメディア「オモコロ」で公開され累計500万PVを達成した『生理ちゃん』は、タイトルそのまま、月に1度やってくる生理をテーマにした作品。

生理を “生理ちゃん” として擬人化、年齢問わずさまざまな境遇にある女性たちの身に起こる出来事を、ユーモラスながらも鋭い視線でとらえた作品なんです。

そんな『生理ちゃん』が待望の書籍化を果たし、2018年6月11日にめでたく発売されました。

販売元のKADOKAWAから本が届いたので、ウェブから毎週読んでいたガチ読者のわたしは、さっそく読んでみるとこに。

【笑えて泣けて、共感が止まらない!】

1度目を通したお話ばかりなのに、最初に覚えた感動と同じだけ胸が震えてしまって、じんわり涙ぐんでしまったんですよね……。

というわけで今回は、わたしの独断と偏見で選んだ「『生理ちゃん』を読んでグッときたポイント3選」をお届けしたいと思います! ここから先はネタバレを含みますので、「まだ内容を知りたくない!」というみなさんはご注意を~☆

【『生理ちゃん』を読んでグッときたポイント3選】

その1:「今日来れなかったら、どうしようかと思いましたよ!」
(第2話「ライターと生理ちゃん」より)

周囲にいる男性ライターたちは怪物みたいに面白くって、すっかり自信をなくしてスランプ中の女性ライター・九条かおり。既婚者である男性編集者と1夜かぎりの関係を結んだとき、避妊しなかったことを受けて、生理ちゃんがかおりにかけた言葉です。

最近やることなすこと、全部うまくいかない。そんなかおりに「ちゃんとつけない男はダメ!」とビシッと叱って、その後に優しく抱きしめてくれる生理ちゃん。

オイオイしっかりしろよと目を覚まさせながらも、弱った心を包んで守ってくれる男前な姿にグッときてしまう名場面です。

その2:「昔に言われた悪口なんて、大抵はただの呪いなんだから」
(第3話「コンビニ店員と生理ちゃん」より)

幼いころから兄たちに「ブス」と言われ続けてきた、コンビニで働く山本りほ。生まれてこの方32年、ずーっと恋愛を諦めてきたのは、この “呪いのような言葉” がトラウマとなって容姿に自信が持てないせいでした。

けれどりほは、本当は可愛らしい顔をしているんです。

でも自信がないせいで、鏡に映った自分の姿をブスだとしか思えない。そんなりほがある日イケメンに告白されて「どうせ罰ゲームかなにかだ」とまた諦めようとしたときに、生理ちゃんがこの言葉をかけてくれたのでした。

その3:「自分に満足してないのはみんないっしょだから……」
(第8話「カフェ定員と生理ちゃん」より)

カフェで働きながら小説を書き続けている最上桃子は、同僚の “いっぺい” くんに片想い中。しかし意中の彼は、同じカフェで働くモデル体型のハーフ美女・クロエに想いを寄せていて、最終的に2人はつき合うことになってしまうんです。

「自分の恋がうまくいかないのは、きっとぽっちゃりしたこの容姿のせいだ」

そう思い込んだ桃子は、無茶なダイエットをして倒れてしまいます。病床で「クロエさんみたいになりたかった」とつぶやいた桃子に対し、クロエは「わたしはコンプレックスだらけ。才能のある桃ちゃんがうらやましいときもある」と一言。この経験を振り返って桃子自身が口にしたのが、この言葉でした。

【どのエピソードも既視感ありすぎて…】

漫画を読んでみて改めて思ったのは、『生理ちゃん』はとにかく、名場面の宝庫であるということ。

生理中の辛さや女性として生きるうえでの困難を、男性に理解してもらえない歯がゆさ。逆に女性であるがゆえに、男性の生きづらさを理解しきれないという現実。

同じ女性でも生理痛の重さは異なるから、なかなかわかりあえなくて敵対してしまうこともある。けれど女性同士だからこそ、いざというとき助け合えるし、深く理解しあえることもある。

そういった “あるある” がさりげな~く盛り込んであるので、「さっきまでニヤニヤしながら読んでいたのに、急に涙目になる」といったことが、しばしば起こるんです。

【「描き下ろし漫画」&「絵描き歌」付きだよ~♡】

ちなみに書籍版『生理ちゃん』の巻末には、描き下ろし作品となる漫画「PMSちゃん」「生理ちゃん絵かき歌」も収録されているので、こちらも必見ですよ。

いやはやそれにしても……小山さんてばどうしてこんなに女性の気持ちがわかるの~~~!

念入りにリサーチしたのか、それとも優れた観察眼の賜物なのか。いずれにせよ、女性にとって “かゆいところに手が届く” 漫画であることは、声を大にして言っていきたいと思います。間違いなく、名作ッ!

参照元:KADOKAWA
撮影・執筆=田端あんじ (c)Pouch

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