【雑学】韓国では雨が降るとチヂミが食べたくなる! その由来は「雨の音とチヂミを焼く音が似ている」「チヂミ紳士という曲が影響している」など
雨がシトシト降り続く、梅雨がやってきましたねぇ。韓国では、雨が降るとなぜかチヂミを食べたくなる人が続出するという不思議な話を耳にしました。
ご存知の方も多いと思いますが、チヂミとはニラや玉ねぎ、海鮮などの具材を小麦粉と合わせて焼き上げた韓国風お好み焼きのこと。韓国料理店でもおなじみの一皿ですよね。
それにしても、なぜ雨が降るとチヂミなの? 韓国出身の友人に尋ねてみることにしました。
【チヂミは雨の日の食べ物です】
韓国の友人、3人にヒアリングした結果がこちら。
Aさん:韓国では、チヂミはマッコリと一緒に雨の日に食べるものです。逆に、天気の良い日にチヂミは食べないですね。ちなみに、具は「海鮮とニラ」が定番。
Bさん:「チヂミ紳士(ピンデトックの紳士)」という有名な歌が韓国にはあって、その影響で私は食べたくなりますね。マッコリとチヂミを。
Cさん:雨の日はチヂミですね! 雨が降ると食べたくなるんです〜。ジャガイモの粉で作るチヂミは最高ですよ! ジャガイモの粉を買いに、新大久保へ行かなくちゃ!
【 駐日韓国大使館に聞いてみた】
韓国文化のプロの見解をたずねるべく、韓国大使館にもヒアリングしてみたところ……次のような回答が返ってきました。
「決まったことではないですが、雨が降るとなぜかみんなチヂミ食べたいね~と言いますね。説はいろいろありますが、チヂミを炒める時の音が雨の降るときの音と似ているという話もあります。
なにより、チヂミは家に残っている材料で簡単に作れるので、雨の日でも買い物に行かずに作れるという説が有力かなと思います! そして、チヂミと言えば『チヂミ紳士(ピンデトックの紳士)』ですね。コミカルな演歌バージョンの楽しい歌です」
ということで、チヂミは雨の日によく食べる物だということが分かりました。それにしても、韓国にはチヂミの歌まであるんですねぇ! 調べたところ、食い逃げしようとした紳士にお金がないなら家でチヂミを焼いて食べたら良かったのに……という内容の曲のようです。
記事を書いていて私もチヂミがすごく食べたくなってきちゃいました。そして、外は雨。今夜のメニューはキムチチヂミにしようと思います。
取材協力:駐日韓国文化院
撮影・執筆=sweetsholic (c)Pouch