【なぜそうなる】畳に使う国産「いぐさ」の良さを伝えたい…そうだいぐさを食べてもらおう! いぐさ製「食べられるお箸」が登場しました
畳は日本固有の文化。幼いころから畳に慣れ親しんできたわたしは、畳の肌触りや匂いがだーい好き。はだしの足で踏む瞬間がなにより心地よく、福島県から東京へ上京してからもつい恋しくなって、畳のある部屋を探してしまったほど。
ウェブサイト「イグサ フォトログ(IGUSA PHOTOLOG)」によれば、現在ある畳の約8割が海外からの輸入品なのだそうです。
畳の材料、いぐさの国内生産96%を担ってるのは熊本県。それでもここ40年の間に、いぐさ農家は約95%も減少しており、国産いぐさで作られる畳もこのままではなくなってしまうかも……。
【そうだ! 「いぐさ」でお箸を作ろう!】
そんな中、「国内いぐさの品質を少しでも多くの人に知ってほしい!」と発足されたのが、「食べられるお箸プロジェクト」。「いぐさ」という言葉を口にしてほしい。いっそのこと、いぐさそのものを口にしてほしい。
そんな考えのもとに制作されたお箸の材料は、もちろん “いぐさ” です。
【実は「いぐさ」は栄養たっぷり】
熊本県産いぐさを100%使用した「食べられるお箸(畳味)」は、さくっと香ばしい食感、リラックス効果のある豊かな風味が特徴とのこと。
また資料によると、いぐさはレタスの60倍もの食物繊維を含んでいるそうで、こちらのお箸1膳で、サラダ1皿分にあたるとか。食事の〆にお箸を食べる……なんとも乙なものではございませんか!
【注:エイプリルフールのネタではありません】
と、ここまで聞いて、「どうせエイプリルフールのネタでしょ~?」と思ったあなた。ハイ、それ不正解! こちらウソみたいな話だけれど、れっきとした商品なんですよ。
職人が1本1本生地を練り上げ、じっくり低温で焼き上げ作られたという「食べられるお箸(畳味)」は、食べられる食器などを手がける愛知県の老舗「株式会社丸繁製菓」が製造を担当。
社長の榊原さんいわく「40年間の業務の中で最も難しいと感じる制作でしたが、試行錯誤の連続によって、自信を持ってこの箸を世に送り出すことができました」とのことですので、こりゃあ期待が持てそうだ~!
【実際に体験してみよう♪】
熊本県いぐさ・畳表活性化連絡協議会が本気で作ったお箸は、都内含む3つの店舗で期間限定で提供されるそうで、場所は東京都港区新橋の「熊本郷土料理うまと」、熊本県八千代市「藺家」、東京都中央区銀座 「CASAアフェリズ銀座」となっています。
どんなものなのか、その使い心地や味を体験してみたいというあなたは、お近くの店舗へGO☆ まるっと食べられるくらいに高品質ないぐさを、自身の舌で、じっくり味わってみてはいかがでしょうか。
参照元:IGUSA PHOTOLOG、YouTube
執筆=田端あんじ(c)Pouch